タワマンに住む子供は勉強などする必要があるのか?「メキシコ人漁師の物語」から学ぶ教訓 ~タワマン住民の奇妙な生態観察日記~

総帥の独り言

台風のせいでシルバーウィークはタワマンで引き籠り生活に

今年は11年ぶりに5連休のシルバーウィークだった。さらに2日休めば土日と繋がり、9連休の大型連休になる。それを見越して、私も半年前からシルバーウィークに伊勢志摩の英虞湾(あごわん)で筏釣りをする計画を立てていた。

英虞湾で筏釣りのはずが・・・

島での「1週間釣りだけ生活」に続き、今度は筏の上で過ごす毎日を試してみようと。それが台風の接近で全部パーになった・・・

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雨だけならまだしも、台風の強風では筏に乗れないので、泣く泣くすべて直前にキャンセルした。宿も、新幹線も、釣り船も・・・ 釣り具だけは事前に宅急便で宿に送ってしまっていたので、泊ってもいない宿からそのままUターンしてもらった。

間際でのドタキャンなので、代わりの予定など立ててないし、そもそも台風接近による悪天候で外出もままならないので、連休中ずっと単身赴任先のタワマンに引き籠ることにした。

タワマンに引き籠るハメに・・・

休日のタワマン住民の生態観察を

豊洲のタワマンに引っ越して半年以上経つが、基本的に平日の夜しかいないので、休日に一日中ジックリとタワマンライフを満喫したことはほとんどない。

せっかく「人生すごろく」の上がり?で、皆さんが最終目標として手に入れる「タワマンライフ」を、半分しか享受していないことになる。

未だに休日のタワマン内の様子をよく知らないので、今回初めて「休日のタワマン模様」を観察してみた。

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台風襲来という特殊環境下でのタワマンライフとは?

まず、台風の襲来に備え、隣のスーパーで食料を買いだめした。マンションの敷地内にあるので、多少の暴風雨でもイザとなれば食料の調達には困らない。万一、それすら難しい場合は、マンション内のラウンジで食事をすればいいので、引き籠り生活には打って付けだ。

台風が接近してきた時、ベランダから空を眺めると、雲が低くまで立ち込め、隣のタワマンの上部に雲がかかっていた。

タワマンの上部に雲が・・・

しかし、本格的に風雨が激しくなってきても、地面を叩きつける雨音が上層階までは届かず無音なので、外がどれほどの豪雨なのか実感が湧かない。窓の密閉度が高いので風の音もほとんど聞こえない。

部屋の中にいると、「これぐらいなら、裏の東電掘で釣りでも出来るんじゃないか?」と思ってベランダに出てみると、やっぱり外はジャジャ降りの雨だったりする。

仕方ないので部屋に籠り、釣り具の手入れをしたり、溜まった釣り番組の録画を見たり、マッサージチェアに横たわってカラダをほぐしたりしてみる。昼間から酒を飲んで、茶香炉を焚いて、シーリングライトからビバルディの「四季」を流しながら。

そして、お気に入りの入浴剤を入れて、ワインを持ち込んで、一日に何度も風呂に入ったりして、外は暴風雨のなかで快適なタワマンライフを満喫する。

ワイン風呂に?

腹が減ると、買いだめしておいた食料を順番に調理して、食事の時も部屋から出ることなく引き籠り生活を続ける。私が調理できるのは、ほとんど冷凍食品だけど・・・

共用スペースで繰り広げられる光景は?

ただ、いくら快適でも、毎日部屋に籠っているとさすがに飽きてくるし、カラダもなまってくるので、共用スペースにあるジムに行ってみる。すると、そこは既に住民でいっぱいで、やむなく断念する。やはり、考えることはみなさん同じだ・・・

ビリヤードや卓球場ものぞいてみたが、どこも親子連れで賑わっていて、オジサンが一人で参入する余地はない。ある程度予想されたことではあるが、雨の休日には、皆が共用スペースの設備に群がる、というタワマン住民の生態を確認できた。

仕方なく、身体を動かす系は諦めて、ラウンジにあるライブラリーでゆっくり本でも眺めよう、と向かってみる。するとそこも、子供に勉強を教える父子に占拠されている。休日だからなのか、母親ではなく父親が厳しく指導している。

それを見て「勉強ぐらい自分の家でしろよ! 君たちはセレブな「タワマン住民」なんだろ!?」と思わず言いたくなるが、狭い自宅ではゆっくり勉強する場所もない、というのがタワマン住民の実態なんだろうな・・・

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タワマンに住む子供は何のために必死で勉強しているのか?

その光景を見ていてふと考えた。この子はいったい何のために、シルバーウィークにタワマンのライブラリーで必死に勉強しているのだろうか? 一生懸命勉強して、お受験を突破して、いい学校に入って、たくさん稼ぐ大人になって、その金でタワマンに住むためか??

でも君は、そのゴールであるタワマンに既に住んでいるではないか!?  物心ついた時から庶民の憧れ?であるタワマンに住んで、既に「人生すごろく」のゴールに到達しているのに、いったい何のために努力しているのか? いずれ、パパからここの部屋を相続すれば、苦労せずとも一生タワマンライフが約束されているのに。

そう思いながら父子を眺めていて、同じような寓話を思い出した。ネット上で有名な「メキシコ人漁師の物語」だ。

「メキシコ人漁師の物語」とは?

メキシコの小さな島に観光に来ていたアメリカ人ビジネスマンが、漁から帰ってきた地元の漁師に尋ねた。「大漁だね。どれくらい漁に出ていたの?」

「昼の数時間だけさ」とメキシコ人漁師が答える。

驚いたアメリカ人が、「もっと長い時間漁をして、魚をたくさん獲ればいいじゃないか」と提案すると、漁師は

「なんでそんな必要があるのさ。これで十分食べていけるよ」と返す。

「じゃあ、漁をしていない時間は何をしているんだい?」とアメリカ人。

漁師は「ゆっくり起きて、家族との時間を過ごすのさ。夜は友人とバーで飲んで、ギターを弾きながら歌うのさ」と説明した。

アメリカ人は、信じられないと首を振った。

「私はビジネススクールで経営学を学んだ。君はもっと長く漁をして魚をたくさん獲れば、大きな船が買えるよ。大きな船ならもっと多くの魚が獲れる。会社だって設立できるよ」

「それにはどれくらいの期間がかかるんだい?」と漁師。

「20年か25年ぐらいかな。そして会社の経営がうまくいけば、上場して株を売って、億万長者にもなれるさ」とアメリカ人は胸を張った。

「へえ、それでその後は?」とメキシコ人漁師は不思議そうに聞いた。

「成功したら引退して、海の近くの小さな島でのんびり暮らせばいい。朝はゆっくり起きて、子供と遊んだり、ちょっと釣りをしたり。夜は友達とバーで飲みながら楽しい時間を過ごせるよ」

それを聞いて、今度は漁師が驚いて言った。

「もう、オレはそうしているじゃないか!」

退屈なのでシェアオフィスに顔を出してみると・・・

メキシコ人漁師のように、既にゴールに到達しているにもかかわらず、あくせく勉強しているタワマン親子の奇妙な生態観察もできた。

そして、5日間もタワマンから一歩も出ずに過ごすと、さすがに外の空気を吸いたくなってくる。台風一過で天気も良くなったので、6日目に気分転換がてらベストヒルズの「シェアオフィス」に出掛けてみた。

台風一過でキレイな朝焼けが

地下鉄に15分ほど揺られてビルに到着する。エレベーターに乗り込むと、いつもの顔見知りの人たちも来ていたので、「台風、大丈夫だった?」と挨拶を交わす。

ドアの鍵を開けて部屋に入り、いつもの椅子に座る。パソコンを立ち上げて、たまったメールに目を通す。それからコーヒーを飲みながら、ブログの記事を書き始める。

しばらく記事の執筆に熱中していると、誰かが部屋のドアをノックして入ってきた。

「まもなく役員会の時間ですので、会議室に集まってください」

そうだ! ここは「シェアオフィス」じゃなくて「会社」だった! そして、今日はシルバーウィークじゃなく、仕事の日だった。

普段から会社を「ベストヒルズ」のシェアオフィス代わりに使っているので、休みボケでついつい間違えちゃった!?(笑)

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