「ニンテンドースイッチ2」の人気がスゴイらしい。今のご時世、抽選で当たらなければ、ゲーム機を買うこともできないようだ。
そのニュースを見て思い出した。うちもニンテンドーのゲームには随分とお世話になり、息子はそのおかげで東大に行けたのかもしれないのだ。
「ニンテンドーDS」を条件に中学受験を
以前にも書いたが、息子は小中高とずっと公立学校で、受験戦争とは無縁で東大に入った。ただ、厳密にいうと、大学受験前に一度だけ受験をしている。
息子が地元の小学校の5年生の時、近所にある県立千葉高校(千葉高)が中学校を作ることになった。今の千葉県では「渋幕(渋谷教育学園幕張校)」が権勢を誇り、かつては東大に50人以上送り込んでいた「名門千葉高」の面影はない。
そんな状況を打破すべく?公立学校としては珍しい中高一貫教育に千葉高が乗り出し、「県立千葉中学校(千葉中)」を作ったのだ。
そんなこととは全く関係なく、息子も私も、中学校は当然、最寄りの公立中学に進学するものだと思っていた。ただ、6年生も半分すぎたころ、ふと、千葉中を受けるだけでも受けてみてはどうか、と思いついた。
場所も進学予定の公立中学の真横にあるので、通学が大変になるわけでもない。どうせ競争率が20倍以上の激戦なので、塾にもいかず、何の受験対策もしてない息子が受かるはずもないし・・・
そこで息子に、
「千葉中を受けるだけ受けてみたら?」
と勧めた。しかし息子は、小学校の友達と同じ最寄りの公立中学に行きたいから「イヤだ!」という。
そこで、
「行かなくてもいいから、記念に受けるだけでもいいよ。
受けたら『ニンテンドーDS』を買ってやるから」
と、当時人気だったゲーム機で釣ることにした。どうせ受かるはずもないと思って・・・

懐かしの初代「DS」
受験対策は過去問問題集1冊のみ
それでとりあえず受験することにはなったのだが、受験対策としてやったことといえば、前年の過去問が載っている問題集を1冊買って、それを1回解かせただけだ。
なにせ、学校が出来て1年しかたっていないので、過去問も1年分しかないから、「傾向と対策」もクソもない。なので、それ以外は何の受験対策もせず、ノーガード戦法で臨んだ。従って、中学受験にかかったコストは、受験料と問題集1冊分(たしか2,000円程度)だけだ。
すると、なんのいたずらか、20倍の高倍率をかいくぐって、受かってしまったのだ。そして私は、約束通り息子に『DS』を買うことになった。
入学の条件は「ニンテンドーWii」
奇跡のように合格し、『DS』も手にしたにも関わらず、息子は、
「ボク、千葉中には行かないよ!」
と、またもや自我の芽ばえを発揮し、あくまで友達と一緒の公立中学に行こうとする。
そこで私が次の手として考えたのが、
「千葉中に行ったら『ニンテンドーWii』を買ってやるよ」

DSの次はWiiで!
こうして息子は、ニンテンドー『DS』と『Wii』のふたつで、めでたく県立千葉中学校に入学した。そして3年後には、受験勉強をすることもなくエスカレーターで県立千葉高校へと進んだ。
「ニンテンドースイッチ2」を当てて子供を東大へ!?
そのことが結果として、後々の東大受験につながるので、やはりニンテンドーのゲームのおかげで東大に入った、と言えるのではないだろうか。なので、私としてはニンテンドーさんには感謝しかない。
皆さんも、ぜひ「スイッチ2」を当てて、子供さんを東大へ!(笑)