別の日の休日、いつもの東電堀から少し足を延ばし、フジテレビが見える「豊洲ぐるり公園」の先端方面まで釣りに行ってみた。歩いて行くには少し距離があるので、釣りグッズをリュックに入れて背負い、ドコモチャリ?で15分ほどで到着。

豊洲のあちこちにドコモチャリがある
まだ陽も高く、夕マズメまで時間があるので、対岸の晴海フラッグや東京タワー、レインボーブリッジなどの景色を眺めながら、どうせ今日も釣れないんだろうなと思いつつ、様子見がてら釣りを始めた。

レインボーブリッジを眺めながら・・・
すると、10回ほど投げた時に、根掛かりしたようなチョットした抵抗感があった。「また根掛かりかよ~」と思いながらそのまま巻き続けると、急に糸が走り出した。それもかなりの重量感をもって。
そして遂にその時は来た! しかも釣れたのは・・・
何が起きたのかよく分からず、相手が何者なのかも不明なまま、とにかく慌ててシャクってフッキングを入れ、バラさないようにひたすらリールを巻く。
すると水面に現れてきたのは、なんとチヌ(関東ではクロダイ)ではないか! それも30cmはありそうなちゃんとしたチヌが掛かっている。

掛かったのはチヌ!
おいおい! エサはチヌ用の「貝」じゃなくて「アオイソメ」だぞ!? ロッドも短いアジング用だし、糸は3ポンドの細いやつだし、とにかくコッチは大きなチヌを釣るような態勢じゃないんですけど!
さらに致命的なのは、私はタモ(釣った魚を水から引き上げるための網)を持っていないのだ。アジンガーにはそもそも「タモですくう」という概念などなく、尺アジでも抜き上げで何とかなる、と思っている。なので、30cmの重たいチヌを5mはある岸壁で抜き上げるスベがない。

やはりタモは必需品か?
針はガッツリ掛かっているようなので、どんなに暴れてもバレる気配はないが、かといっていつまでも水面で晒していてもその後の手立てがない。せっかく大化け銘柄を当てた?のに、利確できないなんて・・・
途方に暮れながら水面のチヌを見ていると、ヤツと目が合った。そして、いつまでもタモを出してこない私を見透かしたかのように、ヤツがニヤリと笑った(ような気がした?)。
そしてついに釣りあげることは断念し、そのまま糸を切って逃がしてやった。どうせ釣りあげても私の「釣りルール②」(以下の記事参照)に従ってすぐにリリースするだけなので、陸の上まで上げるかどうかは私にとってはさほど重要ではないので。

物事には順序というものがあるだろ・・・
それにしても、これまで豊洲で5回釣りをして、アタリすらまともになくノーフィッシュが続き、「豊洲には魚がいないのではないか?」という疑念まで抱いていた。それが、最初に釣れた一匹がいきなりチヌとは!? チヌは「スタート」じゃなく、最終目標の「ゴール」なんですけど・・・
まずは小さくても何でもいいから、フグとかイナッコとかが釣れて、そこからハゼとかアイナメとか少しづつ大きくなっていって、最後の目標がチヌ!というのが楽しいのに・・・

だんだん大きくなぁれ~
それがいきなりチヌを釣っちゃうと、もう目標がなくなってしまって、あとやるべきことといえば、タモを買ってきて、今度は陸までちゃんと上げること、だけになっちゃうし。ブログのこのシリーズもいきなりクライマックスで終わっちゃうじゃん!
贅沢を言って申し訳ないけど・・・
死闘?を終えて・・・
思いがけないチヌとのバトルを終えたあとは「燃え尽き症候群」?になり、放心状態となって夜景を見ながら上の空でただ投げてただけだ。「どうせもう、今日はこれ以上の獲物は釣れないだろう」と思って。

夜景を見ながら死闘を反芻する
そして、日も暮れて寒くなってきたので帰ろうとしたとき、コンコン、と小さなアタリがあった。
「もしや、またチヌが来たか!」と勇んで力いっぱいアワせた。
やった! また掛かった! 今度はどれだけの大物だ!?
暗くてよく見えないが、リールを巻いてもやけに軽く、タモがなくてもスンナリ抜き上げられたのが、多少、気掛かりだ。
今度は無事に岸まで上げて、暗がりの中でライトを当ててみると、そこにいたのは、ちっちゃな「コチ」の赤ん坊だった(笑)

最後に遊んでくれたのは・・・
このコチとチヌの順番が逆だったら、「最後に大物が釣れたぞ!」と気持ちよく帰路につけたんだけどなぁ・・・

夜景を見ながら帰路に
それでもひとつだけハッキしたことがある。
豊洲に魚は、いた!
私の主戦場の「東電堀」ではないが、そこを含む「豊洲ぐるり公園」で間違いなく魚が釣れたのだ。
次こそは、ぜひ東電堀で!
(⑤【豊洲版「老人と海」編】に続く)

