前回の「駒場東大前」の日本料理店「りた」の話で思い出した。

子供が生まれるたびにマンションを買った
私は、息子が生まれた時に「駒場東大前」にマンションを買っていたのだ。そして、次に娘が生まれた時には「市ヶ谷」にもう一つマンションを買った。投資用の小さなワンルームマンションだが、どちらも東大に通いやすい場所だ。

駒場東大前駅から10分ほどのところに・・・
購入した当時は、まさか息子が東大に入るとは思っていなかったが、もし将来、東大に入学するようなことになればそこから通えていいな、ぐらいの軽い気持ちだった。
むしろ、東大が近いということは、裕福な親が多い東大生の需要が常に見込めるので、投資物件としても間違いがない、という投資判断からのことだ。

駒場東大前にマンションを
なぜか息子は毎日4時間かけて通学した
そして息子は本当に東大に入学したが、結局、彼は千葉から駒場まで、片道2時間、往復4時間かけて教養課程の2年間、毎日通学したのだ。学校から歩いて10分のところに、生まれた時にマンションを買っておいたのに、である。

ここから徒歩10分の所にマンションが・・・
息子が入学する前に売り払っていた!?
実は、息子が大学に入学する前に、私は駒場の物件を売却していたのである。リーマンショックが起こる直前、当時の不動産バブルを目の当たりにして、「今が千載一遇の売り時だ!」と相場師のカン?で駒場のマンションを売却したのである。その後、本当に息子が東大に通うとは思っていなかったので。
なので息子が駒場に通う頃には、既にそのマンションはなかった。そのことを息子に話すと「馬鹿じゃねーの!」と呆れていた。もしそれがあれば、彼は通学時間10分のバラ色の下宿生活を送れていたのだから。

売却した直後にリーマンショックが!
さらに市ヶ谷の物件も・・・
こうして教養課程の2年間、駒場への往復4時間の通学をした息子は、3年生になると専門課程になって本郷キャンパスに通うことになる。
そして、本郷からほど近い市ヶ谷にもマンションが用意されていた。駒場のように学校から徒歩圏内ではないが、千葉の自宅から通うのと比べると、もちろん格段に近い。
ところが運命のいたずらか?息子が2年生の時、再び不動産価格が上昇基調を見せ始めたのだ。それを見た私は、残る市ヶ谷の物件も売却することを決断した。
来年から息子が本郷に通うことが分かっていながら。「駒場まで通えたのだから、それに比べれば本郷など近いものだ!」と心を鬼にして?売っ払ったのだ。
投資に私情は禁物なのである。
もし今も保有していたら・・・
こうして息子は、結局4年間、千葉の自宅から駒場・本郷へと通学した。生まれた時から東大通学用に用意されていたはずのマンションの恩恵を一度も受けることなく・・・
4年間の通学に費やした時間を合計すると、どれぐらいになるのか想像もつかないが、それによって彼は「忍耐力」というかけがえのない財産を学生時代に身に付けたのだ(後付けが過ぎる?笑)
そして、私が駒場の物件を売った直後、実際にリーマンショックが起り、株も不動産も暴落したので、「やっぱりオレって天才じゃん!」と当時は思った。
しかし、昨今の不動産価格の暴騰によって、今は私が売った時より高くなっているはずなので、あの時売らずに持っていた方が良かったかなぁ、とも思う。相場とはいつもそんなもんだけど、株だけじゃなく、不動産もオレは下手なのかなぁ・・・
息子じゃなくても「馬鹿じゃねーの!」ということか??(笑)

