「ジアイ」の不思議、実はお互いさま?

釣り

ある週末の海釣り公園での親子の会話。

 

【息子】

「パパ、さっきまでたくさんお魚が釣れてたのに、急に釣れなくなっちゃったね。いったいどうしたんだろうね?」

【父】

「そうだねぇ。ジアイが終わっちゃったのかな?潮が止まったからかもしれないね。お魚の行動はホントよく分からないね・・・

予報だともうすぐ雨が降るそうだから、今日はそろそろ帰ろうか」

 一方、海の中では魚の親子がこんな会話を。

【子魚】

「パパ、今日はご飯のエビがたくさん落ちて来るね!きのうまでは全然いなかったのに不思議だね!?」

【父魚】

「今日は本当に大漁だね。ジアイなのかな?」

【子魚】

「そう言えば、1週間のうち2日はこういう日があるよね!その2日間は一日中たくさんエビが落ちて来るけど、それが終わると今度は5日間もほとんど落ちてこなくなるよね。あと、雨が降ったりしてもダメだし。不思議だね・・・」

【父魚】

「ホント、地上のことはよく分からないね」

 

釣り人にとっての永遠の謎の一つに「ジアイ」がある。漢字で書くと「地合い」となる。

魚が急に食い気を出したり、逆に、さっきまであんなに入れ食い状態だったのに、パタッと止んだりする「地合い」の謎は未だに解けず、原因としては、潮やら日光やら雨やら、諸説ある。

そして最後は、「まぁ、魚のすることだから人間には理解できんわな」となる。

 

逆に、魚からすると、釣り人が殺到する土日の週末になると、バカほどエサが落ちてくるかと思えば、平日にはパタッと止まりほとんどエサがなくなる、という謎のサイクルをどう感じているのだろう? 魚には理解不能な人間特有の「休日」という「地合い」をどう思っているのか。

 

だから、人間にとって「地合い」は不思議でも、実は魚からすると、何らかのルール(人間でいうカレンダー)に基づいた当たり前の行動なのかもしれず、分からないのはお互いさま?

いつの日か、魚のカレンダーの謎が解明される日がくるか!?

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