相変わらずアジは釣れないけど、「魚さばき方教室」に通って船盛を作れるようになった

料理・酒

天候さえ許せば毎週のように釣りに行っては小魚とジャレて、「ルール②(釣った魚は原則リリースする)」に従い、全てリリースして帰ってくる。だから私の釣りにおいては「魚をさばく」という概念は含まれない。

一方、釣りに行かず家にいる週末には、近所のスーパーに行ってアジやタイを買ってきては、さばいて刺身にして夕食の一品に加えている。自分以外、誰も食べないけど・・・


一年ほど前に、自分専用の包丁セットをネットで買った。出刃包丁と刺身包丁、まな板、ウロコ引き、骨抜き、が一式揃っている初心者向け?の安いセットだ。

それと、最近話題のアニサキス対策として「津本式アニサキスライト」も買った。ただのライトではなく「津本式」にして、何故かここだけ通っぽい。今のところ一度もアニサキスを発見したことはないけど・・・

そして船盛用の舟?も買った。一人用の小さなヤツだけど・・・

さらに、竹型のお猪口と徳利セットも。プラスチック製しかなかったけど・・・

包丁セット

津本式アニサキスライト

これで刺身を作って食べるのに必要な道具は全て揃った!あとは腕だ。

しかし、どうしても切り身の角がきれいに残らず、刺身が立たずにベチョっと寝てしまう。何度も実験台を仕入れては失敗作を積み重ねる。そこで独学では無理だと諦め、魚のさばき方を専門に教えてくれる教室にのべ4回通った。

 

1回目は、中級編の「アジの三枚おろし」からスタート。ここでは全ての基本となる包丁の構え方から始まり、ウロコ取り、ゼイゴ取り、水分のふき取り方、皮の挽き方、そしてアジの姿造りまで教わった。その後、スーパーで仕入れたアジで反復練習を繰り返し、どうにかアジの刺身は曲がりなりにもできるようになった。

アジの姿造り

次は、上級コースとなる「タイの姿造り」に挑戦。「アジで出来たんだからタイでも同じだろう」とナメていたら、ウロコ取りの段階で違いを痛感させられた。プラスチック片のような大きくて硬いウロコを「ウロコ引き」で剥がしていくと、シンク内に留まらずあちこちに飛んでいく。全てがアジとはスケールが違う。悪戦苦闘しながら、先生に手ほどきをしてもらいつつ、何とかお頭のついたタイの姿造を持ち帰ることができた。

タイの姿造り

3回目は、アジングでもたまに釣れるし、気分を変えてサーフから豪快に投げると私でもよく釣れるキスを料理したくて、「キスの天丼作り」レッスンへ。

キスの天丼

そして4回目は、さらにマニアックな「刺身の切り方・盛り付け方」に特化したコースに行った。何とか三枚におろすことはできるようになったが、それを刺身にする段階で上手くできず、どうしても見た目が悪い。それを克服したくて、サクから切るだけ、切ったものを見栄え良く盛り付けるだけ、というニッチ領域のコースだ。最初は魚ではなくカマボコで「平造り」や「そぎ切り」の練習をし、少し慣れてから本物の魚を切って盛り付けまでやってみる。

そこで「左奥を高く、右手前を低く」(日本人は右利きが多いのでその方が食べやすいから)、「大葉は敷き物ではなく、立てて仕切るためのもの」、「皿には魚を載せ過ぎず3割空間を残す」といった盛り付けの基本を習った。

ここまで出来るようになれば、見た目もバッチリの船盛ができるぞ!と張り切って夕食に出してみたが、家族の反応は、「・・・・」。

仕方がないので、

「あとは包丁の研ぎ方を習って、よく切れる包丁になればバッチリだな!」

と、まだしばらくは道具のせいにしておこう・・・

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