以前書いた「千葉県のお気に入りコースベスト3」で第2位にあげた「米原ゴルフ倶楽部」に久しぶりに行ってきたので、その詳細をご紹介する。

米原ゴルフ倶楽部は、「水の魔術師」と呼ばれる小林光昭氏の一番の代表作である。小林氏は全国の80以上のゴルフ場の設計に係わったようで、千葉県内でも、「キングフィールズ」や「グリッサンド」など、ここでも紹介したコースを手掛けている。
米原はキングフィールズをもっと「戦略的」にしており、とにかく池の数が多いのが特徴だ。それも単に数が多いだけではなく、どのホールも池の攻略が肝になるよう戦略的に配置されており、景観的にも美しく「池の芸術」とも言われる。

美しくもタフな多くの池が特徴
「名物ホールの宝石箱や~」
一般的に「戦略的なコース」という表現は、「単にトリッキーなだけ」ということが多く、土地のスペースの都合で無理やり作ったような曲がりくねったホールばかりのところを「戦略的」と表現したりする。
しかし、米原の場合はそういう意味での「戦略的」ではなく、本当に各ホール味わいが異なり、コースを熟知したうえで頭を使って攻めなければならないという、本当の意味での「戦略的」なホールが多く、名物ホールのオンパレードだ。
どれ一つとして同じようなホールはない戦略的なタフなコースと、約11フィートの高速グリーンの組み合わせなので、スコアには決して優しくない。私もいつも100との闘いで、だいたい負ける。
なので、18ホールを終えるとぐったりと心地よい疲労感に包まれる。身体だけでなく頭も疲れている。それだけ各ホール頭を使っているのだ。
では、いつものように設備面を中心に順番にご紹介しよう。
バブルの余韻を残す豪奢な外観
まず、敷地の入口に近づくと、鉄製の大きな門と、オレンジ屋根で宮殿風のクラブハウスが見えてきて、南欧風の雰囲気に包まれる。

入口からバブリーな雰囲気
実際、クラブハウスは、スペイン南部のアンダルシア地方のグラナダにある「アルハンブラ宮殿」のデザインを引用しているそうだ。

宮殿風のクラブハウス

モデルとなった実際の宮殿の一部

クラブハウスの中も宮殿風?
ロッカーや風呂は普通?
ロッカールームはいくつもの小部屋に分かれ、それぞれ10個ぐらいの木製のロッカーがある。以前に行っていた頃は、とても高級感があるような印象だったが、目の肥えた?今見ると、ロッカー自体は普通のロッカーに思える。

ロッカーはいくつもの小部屋に分かれている

ロッカー室の中

ロッカーの内部はいたって普通
いつもこだわる風呂場も、あらためて今みると特に高級機はなく、「ただの広い風呂場」というように感じた。

広いが高級感はない
食堂からの景色は素晴らしい
3階にある食堂へエレベーターで上がると、入口には噴水がある。そして窓際の席からは、名物8番ホールの浮島などが眼下に広がり、見ていて飽きない景観だ。

食堂の入口には噴水が

食堂の窓からは名物の浮島ホールが
食堂のメニューは豊富で、韓国資本ということもあってか?チゲ鍋もあった。

メニューは豊富

復刻版チゲ鍋
練習場にはオシャレな外観の宿泊施設が隣接
練習場はクラブハウスを挟んだ反対側の少し離れたところにある。250yのドライビングレンジが20打席あるほか、バンカーとアプローチ練習場もそろっている。

練習場は広々としている
さらにその横には、オシャレな外観の宿泊施設「ビラ アンダルシア」が隣接しており、泊りがけでバーベキューなどもできるようになっている。こういうところがバブリーテイストで嬉しい(笑)

宿泊施設の入口もオシャレ

宿泊施設の中もオシャレ?
コースは「タフ」で、かつ「美しい」
コースには随所に雄大な池があり、見た目はとてもきれいだ。しかし、その美しい見た目とは裏腹に、とてもタフなコースが続く。そして何とか幾多の難所を乗り越えグリーンに乗せても、そこには高速グリーンが待ち受けていて、さらに苦闘が続く。各ホールともこの組み合わせなので、ホールを後にするまで気が抜けない。

10.6フィートの高速グリーン

東屋も南欧風?でオシャレ
何度行っても後を引く面白いコース
今回も100叩きでスコアはボロボロだったが、スコアさえ気にしなければこんなに面白いコースはないと思う。すぐまた行って攻略したくなる、後を引くコースである。
この「コースの面白さ」と、バブル臭が残る「設備のゴージャス感」が、数ある千葉県のゴルフ場のなかで私の「お気に入りベスト2」になる由縁である。