以前にもこのブログで少し書いたが、私の息子は現役で東大に入った。(とっくに卒業してるけど)

子供のころにお受験でガリ勉をさせたこともなく、塾すら高3まで通わせたこともない。小学校から中学、高校と全て公立で、私学に通わせたことは一度もなく、受験戦争とは無縁に子供時代を過ごした。それでも彼が現役で東大に受かった理由は、私の「桃太郎の読み聞かせ」が効いたからだ!と私は勝手に思っている。家族はみんな否定するけど・・・
子供たちが小さかったころ、私がしたことといえば限られている。その数少ない行いの一つが、たまの夜に、子供のベッドに潜りこみ、童話「桃太郎」の絵本を読み聞かせたことだ。
そして、
「川上から大きな『モモ』が、どんぶらこ、どんぶらこ、と流れてきました」
「『モモ』から生まれたので、名前は『桃太郎』と名付けました」
という例の箇所で、流れて来る『モモ』と、名前の『桃太郎』のところだけ、毎回、別の果物や野菜に変えるのだ。
ある日は、「川上から大きな『スイカ』が流れてきました!」「名前は『スイカ次郎』と名付けました!」というふうに変える。
別の日には、『メロン』になったり、『はくさい』になったり、あるいは『イチゴ』になったりする。それに伴い、名前も『メロン三郎』や『はくさい四郎』、『イチゴ姫』に変わる。これだけで無限のバージョンが作れる。
それ以外は全部オリジナルの童話のままで、子供たちは何十回も聞いてとっくに飽きているはずなのだが、「流れてくるもの」と「名前」を変えるだけで、毎回、新鮮に聞いていた。
「川上から大きな~」というところで、少し間を空けてじらすと、子供たちは「今日は何が流れて来るんだろう?」とワクワクしながら待っている。そして満を持して「スイカが流れてきました!」というと、それだけでキャッキャと言って喜ぶ。
少なくともウチの子供たちはそうであった。
これが脳細胞の形成期に大きな影響を及ぼし、情操教育上も多大な効果をもたらした結果、息子は東大に受かった!(はずだ・・・笑)

武道館での東大入学式
皆さん、是非、お子さんやお孫さんにお試しあれ!