そもそも私の「千葉県全ゴルフ場完全制覇」の目的は、千葉県のすべてのゴルフ場を実際にプレーしたうえで、最後にその中から会員権を買うゴルフ場を決める、ということだ。

そして、全部で約150コースの中で、最も有力な会員権購入候補が「浜野ゴルフ倶楽部」なのだ。自宅からの距離、設備等の豪華さ、全体的な優雅さ、会員権価格などなど、私がいつもチェックしている項目を最も満たしているであろうと思われるのが浜野だ。
ここは「パナソニックオープンレディース」の開催コースでもあるので、以前に一度、トーナメントの観戦で行ったことはある。なので、ゴルフ場の雰囲気やコース全体のレイアウト、芝生の状態、クラブハウスの外観などは知っていた。
そして今回は、いよいよクラブハウスの中も含め、浜野の内部に潜入だ!

いよいよクラブハウスの中へ
クラブハウスの入口でまず驚いたのは・・・
最近では少なくなったが、ここは今でもドレスコードにうるさいゴルフ場のようだ。最初にクラブハウスを入ってすぐに驚いたのは、ジャケットを着て来なかった人のために、レンタルのジャケットが用意されていることだ。このシステムは初めて見た。そこまでドレスコードにはこだわっているようだ。
設備面での恒例のチェックポイントの結果は?
設備面での私の第一のチェックポイントは、更衣室のロッカーの質感だ。薄い金属製ではなく、質感の高い木製であることが大事だ。
ロッカールームに入り、遠目に見たときは木製に見えたが、近くでみると「木目調の金属製」であった・・・ ロッカーの内部もいたって普通の仕様で、高級感はない。
いきなり第一関門から出鼻をくじかれた・・・

遠目には木製に見えたのだが・・・

実は金属製で内部もいたって普通
次の重要ポイントの風呂場だが、洗い場は20席ほどあり数は多いが、脱衣所の設備も含め、こちらも特筆すべきほどの高級感はない。中の上ぐらいのレベルか。私のこだわりポイントである「洗顔フォーム」も置いていない。
一方、クラブハウスの2階にある食堂は、まずまず良かった。メニューも豊富で景色もいい。そして何より、店員さんがよかった!

メニューは豊富
総じて、設備面は思ったほどの豪華さはない。私の期待値が高すぎたせいかもしれないが、テンションが徐々に下がる・・・
練習場の充実度は?
会員になることを本気で考えると、練習場も重要なポイントになる。ラウンドせずに練習だけでも来ることを考えると、練習設備の充実度は極めて大事だ。
ドライビングレンジの距離は十分に長いか?マットでなく芝から打てるか?アプローチ練習場のグリーンも本番さながらのちゃんとしたグリーンか?バンカー練習場の砂の質は悪くないか?など様々な点から入念にチェックする。
浜野の場合は、ドライビングレンジは280ヤードと長さは十分だが、養生中のせいか、芝からは打てない。アプローチ練習場では無料で球が借りられる。バンカーの砂もコースと同じ綺麗な白い砂になっていた。パター練習場もたくさんある。必要なものはひと通り揃っており、綺麗な練習場ではある。客観的な評価としては、「上」レベルだと思う。

全て揃った練習場の全景
しかし、何かトキメキが感じられないのだ。ラウンド後に居残って、ここで練習したいと思うだろうか?わざわざ練習するためだけに、家からここに来ようという気になるか?そう自分に問いかけてみると「多分、来ないだろう」という答えになった。
設備のせいではなく、単に、ゴルフに対する私の情熱が薄れているせいかもしれないが・・・

ドライビングレンジの距離は十分

アプローチ練習場の無料の球
コースは手入れがよく、素直でオーソドックス
以前、観戦で歩いた時は春だったので、芝生はフカフカで手入れの良さがすごく体感できた。今回は冬だったが、それでも芝生の厚さは伝わってきた。グリーンは10.5フィートで、午後から乾いてくると速さが実感できる。やはり、コースはいい!

コースはやはりイイ!
コースの造り自体はオーソドックスで、フェアウェイも広くOBはほとんどでない。グリーン周りにはたくさんのバンカーがあるので、アプローチはやや気を遣うが、我々のようなボギー・プレーヤーは、どうせバンカー群の手前に刻むので、実際にはあまり怖くない。
現在、バンカーの砂を全面的に入れ替え中で、従来の茶色の普通の砂から、真っ白なザラメのような美しい砂に入れ替えている。「カレドニアン・ゴルフクラブ」を彷彿とさせる相当お高そうな砂だ。既にOUTコースは完了し、5月の「パナソニックオープンレディース」開催までには全て完了する予定だそうだ。きっと、あの白さがテレビ映えすることだろう。

テレビ映えしそうなバンカーの真っ白な砂
もともと、浜野は「カートを入れない派」だったが、現在は75歳以上か、腰など体が悪い人はカートを使えるそうだ。会員の高齢化に伴い、今後、どう変わっていくのか、注目ポイントだ。
社員キャディさんのレベルは高い
キャディさんは37人の社員のほかに、6社の派遣会社から来ているそうだ。
社員キャディは、全員、腕時計型の距離計を付けていて、そこに内臓されているGPSでキャディの位置をマスター室で把握しており、進行が遅いとマーシャルが来る、というハイテク?な仕組みになっているらしい。ちなみに、派遣のキャディさんにはその腕時計は貸与されないそうなので、それで社員キャディか派遣か分かるのではないか。
人生初のホールインワンに遭遇!
今回はINスタートだったので、9番のショートホールが最終ホールだったのだが、何とその最後の最後に、人生初のホールインワンに出くわした!
といっても、私自身ではなく同伴者がやったのだが、目の前でホールインワン見たのは人生初だ。年末のブログに「来年はホールインワンが出るかな?」と書いたら、まさかこんなに早く実現するとは!自分じゃないけど・・・

何せ二人とも初めてのことで、ホールインワンが出た時のお作法を知らない。キャディさんによると、今時、植樹までやる人はいないそうだし、二人でパーティーもないので、その日はゴルフ場で証明書を発行してもらって、そのまま何もせず帰った。
やはりゴルフ保険には入っておくべきだった!
ところが、あろうことか、彼は損保会社の社員であるにも関わらず、ゴルファー保険に入っていなかったのだ! 従って、証明書はもらったものの、もちろん保険は出ないので、これから記念品など作るなら自腹でやらなきゃいけない。
私のこのブログを読んでればよかったのに↓(笑)

パナソニックレディースの開催コース
近年、浜野の会員権価格は上昇しており、現在は300万円前後だ。さらに3年前に名義変更料を120万円から一気に100万円も値上げし、現在は220万円なので、総額で500万円を超える。
2019年から「パナソニックオープンレディース」の開催コースとなったことや、コロナでアクティブ会員が増えて予約が取りにくくなったことから、強気の価格設定になったようだ。
一方、経営再建時に中心となった主要メンバーが引退され、運営等について内部でもめ事があるとの噂も側聞する。
会員権購入の結論は??
う~む、どうも思っていたイメージと何かが違う・・・
確かにコースはいい。しかし、オーソドックスなので早々に飽きそうな気もする。米原のように、何度行っても「また行きたい!」という気にならなかった。そして全体的に、私の好きな高級感があまり感じられないのだ。
これでは「500万円出しても会員になりたい!」という気にはならないぁ・・・ どうせ500万出すなら、釣り用に中古のボートを買った方がいいのでは??

ゴルフ会員権か?それとも釣り用ボートか?
結論はともかく、とりあえず浜野をコンプリートしたので、千葉県完全制覇まで、残るはあと4つ!

浜野攻略完了。残るはあと4つ!