ある日、帰宅途中に南青山の裏路地を歩いていると、気になる情景があった。小洒落た店が多く並ぶエリアだが、その一画にガラス張りで通りから中が見える小さな貸しスペースのようなものがあった。
その入口にポツンと一人のオジサンが座っているほかは誰もいない。壁には絵がたくさんかけられているが、他には陳列されている商品のようなものは何もない。
どうやら絵の個展のようだ。
通りにはたくさんの人が歩いているが、誰もその個展会場には入らない。当然、そこに飾られている絵を見る人もいない。
たぶんその絵の作者であろう受付に座る画家のオジサンを見て可哀想に思った。「せっかく一生懸命描いても誰も見てくれないんだな・・・」
その時、ふと思い当たった。
「オレのブログもこの個展と同じではないか!」
せっせと一生懸命に記事を書いても誰も読まない。たくさんの人が毎日ネット記事を見ているはずなのに、ここには誰も訪ねてこない。あの画家のオジサンと自分は同じだ!と思い至った。
なるほど、このブログは「売れない画家の個展」なんだ。
そして、それでよい!
これからもメゲずにジャンジャン書くぞ!(笑)