リアルキャンプの世界は・・・

キャンプ

ヒロシのソロキャンプ動画などを見て憧れ、キャンプを始める人が増えたようだ。

誰もいない山中で、焚火の炎と音だけが支配する空間で、自分だけの世界に没入できる。そんな時を求めて、困難な予約をようやく取って出掛けた現実のキャンプ場は・・・

 

ロープ1本で仕切られた芝生もない砂利の地面で、隣のサイトとテントを接しながら街中よりも「密」な状態。

走り回る子供たちの嬌声とともに、花火の閃光と煙。

大量のキャンプグッズの設営と、流行りの「キャンプ飯」作り。更にその後の片付けに追いまくられ、日常よりもずっと多忙な一日を過ごすことに(家の中のように便利ではないので、一つ一つの作業に手間がかかる)。

 

ファミリーキャンプとしては、これはこれで楽しい休日のひと時ではある。

が、ソロキャンパーにとっては悪夢でしかない・・・

憧れていた静かで孤独で非日常の世界とは真逆の世界がそこには広がっている.

 

また、テレビなどの紹介番組で「まるでホテルみた~い!」と言われる「グランピング」が流行のようである。「グラマラス」と「キャンプ」を合わせた造語で、超豪華なキャンプを指し、大体、冒頭のようなリアクションが期待される。

でも、どこまで行っても「みたい」なものであり、「本家」を上回ることはないはずだが、最近のキャンプブームで値段だけは本家のホテルを遥かに上回るところも多いようだ。

 

豪華なベッドやエアコン、冷蔵庫などの設備は仮にホテル並みであったとしても、音やニオイや虫など、ホテルにはない負の要素?があることは、切り取られたテレビの画面からは分からない(逆にそれがいいから高い値段を払う、というなら何ら問題はないが)。実際、私が泊まったあるグランピング施設では、近くの池のウシガエルの大合唱が一晩中続き、朝まで安眠できなかった・・・

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