55歳から釣りを始めた。正確には「始めた」ではなく「再開した」になるが、45歳でゴルフを始めて10年経ってそろそろ飽きもきたので、新たな趣味をいろいろと模索し始めた結果、たどり着いたのが釣り、という感じ。小学生の頃は地元の海に毎週のように友達と釣りに行って、防波堤の上で一日中、釣りというより仲間で遊んでいた。なので基本的な知識やスキルはあるので、ゼロから始めたゴルフとはやや違う。
きっかけは「アジング」というものの存在を知ったことだ。生き餌ではなく「ワーム」と呼ばれる虫に似せたビニール製の疑似餌だけでアジが釣れる。仕掛けも針と重りが一体になった「ジグヘッド」とよばれるものだけでできる。何という手軽さ!子供の頃にはなかった手法が、時代と技術の進歩で生み出されたのだ。
ゴカイや青イソメなどの生き餌を、釣りに行く度に調達して針に突き刺す、という作業が面倒くさくて、気持ちもよくないのが釣りから遠ざかった一因であったが、それから解放されて釣れるのであれば画期的ではないか!そう思って興味を持ち、ソロリと始めてアッという間にハマった・・・
実際には千葉の海で昼間にアジングでアジが釣れることはほとんどない。そもそもアジングは、魚に疑似餌がバレにくい夜が主体の釣り方なので。それでもカサゴやベラやキス、そしてフグ!などの小魚はちょくちょく釣れる。それでも十分楽しい!
そもそも大物を釣ろうとか、たくさん釣ろうとか、ガチでやってるわけではないので、魚と遊んでる、いや魚に遊んでもらってる感じなので。
子供の頃のように、天気のいい日に一日中、魚の姿が見えるきれいな海を眺めながら防波堤の上で過ごしているだけでも十分に満足だ。それでフグでもなんでも何匹か釣れれば満ち足りた気分で帰りの運転ができる。
今はまだそんなレベルの釣り人。これが10年経ったらどんな姿になっているのだろうか?