連日、テレビで能登半島地震の被害映像が数多く映し出されている。それらを見るたびに重なるイメージがある。映画「シン・ゴジラ」や「ゴジラ-1.0」で見たゴジラの上陸シーンだ。
いつ、どこから来るのか事前には予測できない巨大怪獣の上陸により、一瞬にして街並みや人々の日常生活が破壊されてしまう。ゴジラが通った後は全てが瓦礫と化す。
当然、ゴジラという怪獣は空想の産物であり、実在しない。しかし、ゴジラと同じような災厄をもたらすものが、ゴジラと同じように海底や地底に潜んでいるという意味では、実はゴジラは実在する、ということなのかもしれない。
もたらす結果は同じであり、それを「ゴジラ」と呼ぶか、「ジシン」と呼ぶかの違いに過ぎない。もしゴジラが透明であったら、目の前で街並みが壊れていっているのは、ゴジラに踏み潰されているからなのか、それとも地震のせいなのか、その現象だけを見ていても分からないはずだ。どちらも正体の正確なメカニズムは人間には分からないのも同じだ。
映画「ゴジラ」はそんなことを示唆しているのかもしれない。
宇宙戦艦ヤマトはコロナ禍の予言詩!?
同じように、「もしかしてこれは予言詩だったのか?」と思わせる物語が「宇宙戦艦ヤマト」である。
ご存じの通り、「宇宙戦艦ヤマト」のあらすじは、1年という限られた時間の中で、遙か彼方のイスカンダルまで、数々の難局を乗り越えて辿り着き、ついに放射能を除去できる「コスモクリーナー」を入手して地球に帰還し、ガミラス帝国の遊星爆弾攻撃によって放射能に汚染された人類を滅亡から救う、というものである。
これを、「放射能=コロナウイルス」、「コスモクリーナー=ワクチン」と置き換えると、まさにここ数年間に地球上で起きた出来事と見事に合致するではないか!
突然、全世界の人類をあっという間にフリーズさせたコロナウイルスと闘うため、寝る間もなく寸分を惜しんで1年足らずでワクチンを開発した製薬会社が「ヤマト」であり、そこに属する研究者達は古代進や島大介であった。
人類の英知と勇気、不屈の精神が巨大な敵に打ち勝ったのだ。 このまま永久にウイルスに怯える生活を続けなければならないのか、と当初は思ったが、わずかな期間に解決策があみだされた時、本当に人類はスゴイ!と思った。