高校進学時に私が息子に出した唯一の条件とは? ~コレで息子を東大に⁉シリーズ⑤【中学・高校編】~

「コレで息子を東大に⁉️」シリーズ

本人の意思とはほぼ関係なく、ゲーム機に釣られてイヤイヤ入った中学校ではあったが、実際に通ってみると面白かったようだ。(入学までの経緯は以下の記事参照)

ニンテンドーのゲーム機2台で息子は東大に? ~これで息子を東大に⁉シリーズ④~
「ニンテンドースイッチ2」の人気がスゴイらしい。今のご時世、抽選で当たらなければ、ゲーム機を買うこともできないようだ。 そのニュースを見て思い出した。うちもニンテンドーのゲームには随分とお世話になり、息子はそのおかげで東大に行けたのかもしれ...

自分たちで考えさせる教育方針で、授業のレベルも高く、今でも息子は、中学で学んだ思考法やプレゼン・スキルが役立っている、と言っている。気の合う仲間との出会いも多かったようで、社会人になった今でも、中学時代の友人たちとはつるんでいる。

一方、自主独立の精神を重んじる校風ゆえ、先生と生徒のバトルなどもいろいろあったようだ。息子もその精神を忠実に受け継ぎ、中学の卒業式で武勇伝?を残した。

どういう選考基準か知らないが、卒業生代表として答辞を読むことになった。その草稿を自分で考え、対立していた先生に対する皮肉たっぷりの内容を書いて提出したそうだ。当然、全面書き換えになり、結果的に面白くもなんともない、自分の気持ちとは裏腹のありきたりな原稿を読まされたのだ。反骨精神はオヤジ譲りなのかもしれない。

こうして中学を無事?卒業し、エスカレーターで高校に進むとき、私は息子に対して一つだけ条件を出した。それは、「勉強しろ」とか、ましてや「東大に入れ」などではなく、「運動部に入れ!」である。

高校受験も経験せず、ここまで人生で何の試練もなくユルユルと生きてきた彼に対する私なりの試練の与え方である。もともとインドア派である彼にとって、「高校の運動部」というのはとてつもなく高いハードルである。普通に野球部やサッカー部に入ってはとても続かない。そこで困った末に彼が出した結論は、「山岳部に入る」であった。

なるほど、そう来たか・・・ 私のイメージする厳しい上下関係や、仲間との連帯感などを叩き込まれるスポコン運動部のイメージとはだいぶ違う。それでも確かに山岳部は一応?運動部に分類されるので、約束を履行しており、ノーとは言えない。

こうして高校3年間を山岳部員として息子は過ごした。毎日、激しいトレーニングをするわけではないが、重りを詰めたリュックを背負って校門の前の坂を登ったり、合宿では、本格的な山に3泊4日で行ったりして、それなりに基礎体力と精神力を養うことはできたようだ。

そして、私も全く知らなかったのだが、山岳部にもインターハイのような競技大会があるそうだ。たくさんの高校の山岳部が一つの山に集まり、そこで各校から4人1組の選抜チームが出場する。そして、決められた時間内にテントの設営を早く、キレイに行う、というようなことを競うらしい。

チーム競技なので、当然、「個人の役割分担」と「他人との連携」の両方が重要になる。そのために普段から、各自の担当スキルを磨くとともに、チームとしての息の合わせ方なども練習するそうだ。

登山というと、険しい山道を重い荷物を背負って黙々と歩き続けるという、一見、「自分自身との闘い」に思える。しかし実は、仲間との協力や連帯が不可欠であり、団体競技と同じような仲間との連帯感が形成されたのではないか。なので、テニスなどの個人競技より、むしろ山岳部に入って結果的にはよかったのではないかと思う。

こうして中学・高校の一貫校でノビノビと?過ごした彼も、高校3年になり、ついに人生初の本格的な受験を控えて、大きな試練を経験することになる。

〜「コレで息子を東大に⁉シリーズ⑥【予備校編】」に続く〜

 

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