当たり前だが、金魚は自分が入れられた金魚鉢以上には大きくなれない。いくらエサをガンガン食っても、鉢をぶち破って外に出ることはできない。周囲との距離を反映して、その範囲内で許される大きさまでしか育たない。
同じように、会社は社長の器(うつわ)以上には大きくなれない。社長の事業意欲・発想力・実行力等で実現できることまでしか大きくならない。社長のスケールがとてつもなくデカければ、会社もドンドン大きくなる。逆に、社長が小物なら、会社の規模も小さいままだ。
そしてその会社の社員も、金魚と同じように、会社の大きさまでしか大きくなれない。ただ人間の場合は、もっと大きくなれる人材は、小さな金魚鉢から飛び出して、より大きな鉢に移ることができる。自分が入っている「うつわ」が大きくなれば、それに合わせて自分も、より大きくなれる。

会社は金魚鉢と同じ?
そして個人も、自分の「うつわ」以上のカネは持てない。大きなカネを手にしたければ、自分のうつわをそれ以上に大きくするしかない。でなければ、たとえ、偶然で一時的に大金を手にしても、すぐに溢れ出すだけ。自分の能力で制御できる規模のカネしか扱いこなせない。身の丈以上のカネを手にすると、逆にカネに振り回され、身を亡ぼすのがオチだ。

「うつわ」と「中身」の関係においては、「中身」が「うつわ」の大きさを超えることはない、というのが普遍的な法則だ。メザシを載せるうつわと、タイを載せるうつわは、おのずと大きさが違う。

これが、「うつわ」ソムリエとしての私の結論?である。
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