日経平均が遂に4万5000円を超えた。一方、FRBの利下げを受けて債券も買われた。世の中、景気がいいのか悪いのか、よく分からない動きになっている。
普通、「株」は未来の「希望」を織り込んで買われ、逆に、「債券」は将来の「不安」を織り込んで買われる。なので、景気が良くなると思えば「株」を買い、景気が悪くなると思えば「債券」を買う、というのが資産運用のイロハだ。
だからなのか、株が上手いファンドマネージャーは、世の中の明るい話を常に探し、何事も前向きに、ポジティブに評価しようとする。たとえ世の中全体は不景気で真っ暗でも、その中でなんとか成長する銘柄を見つけようと日々努力している。
一方、債券のファンドマネージャーは、「景気が悪くなるぞ」「世界恐慌がやってくるぞ」「いよいよ人類は滅亡するぞ!」というたぐいの話を聞くと、ワクワクする(らしい)。悪いことがたくさん起きて、将来が不安になるほど債券は上がるので。
こんなことを長年続けていると、当然、性格や人格にまで影響してくる。
「あ~、やられてしもた~! ま、でも次に倍にして取り返したらエエか」という楽観主義が株のファンドマネージャー。
一方、悲観主義の債券ファンドマネージャーは、「今日もこんなに世界は悪いことばかり! ウヒヒヒ・・・」
例えば、部下との面談の場面でもこんな感じか。
①株型上司の場合
「今年のおまえのアノ仕事、良かったな~。それと、コレもなかなかの出来栄えだったよ。きっと次はもっといい仕事ができるぞ!」
②債券型上司の場合
「今年は、君はアレとコレができなかったよね。それと、あそこはもっとこうした方がよかったんじゃないかな。次からはちゃんと気を付けるように」
さらに、アナリストとのミーティングの場面では、
①債券ファンドマネージャーの場合
アナリスト「この銘柄を買えば、今より20bpの利回り向上が見込めます」
ファンドマネージャー「20bpも改善するのか! では、すぐにでも買おう」
(注)「bp:ベーシスポイント」とは、100分の1単位である「%」を、さらに100分の1にした1万分の1単位「0.0001」のこと。日常生活ではほぼ誤差の範疇に入り、虫眼鏡で見ないと発見できないことも多い。
②株式ファンドマネージャーの場合
アナリスト「この銘柄はTOPIXを20%アウトパフォームすると見込まれるので、是非、買入を検討してください」
ファンドマネージャー「オレに『パーセント』単位のショボい話を持ってくるな! 最低「割」単位や。ホンマに聞きたいのは「倍」や。出直してこい、このドアホ!」
このように性格に違いがあるので、当然?血液型の分布にも違いが出る。
運用資産と血液型の意外な?相関関係
私の周りにいた多くのファンドマネージャーたちの血液型をきくと、株を担当しているファンドマネージャーの多くは「B型」か「O型」であった。一般的に、細かいことはあまり気にしないタイプ、と言われている血液型だ。一方、債券では、真面目で几帳面なタイプと言われる「A型」が多かった。
性格(もしくは血液型)が先か、仕事内容が先か、どちらが先だったのか分からないが、私の長い運用業務の経験則として、かなり確度の高い分析である。だから、A型のファンドマネージャーが株の運用を担当していたら、性格と仕事内容がミスマッチなので、本人も辛いだろうし、運用成績も芳しくないのではないか。
なので、皆さんがファンドマネージャーを選ぶときは、まずは血液型を聞いてみてはいかが?
知らんけど。
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