遂にガラ(大暴落)の始まりか!?
トランプ関税を受けた足元の世界的な株価下落を目の当たりにして、気もそぞろな人も多いだろう。特に、新NISAをきっかけに投資を始めたばかりの人たちは、せっかくこれまで結構な含み益だったものが、あっという間にマイナスになり、ショックを受けているのではないか。さらにこれから世界的な貿易戦争に発展し、世界不況に陥り、亡きモリタクさんの預言?通り、日経平均株価は1万円台に暴落するかも・・・ そんな恐怖に取りつかれているかもしれない。
実際、投資を始めたばかりの私の娘からも、「オルカンが大変なことになってる!どうしよう・・・」と、連日、泣きのLINEが飛んでくる始末だ。
しかし、足元の下落は、世界恐慌の始まりを見越した「ガラ(大暴落)」の始まりではなく、昨年8月に起こった「令和のブラックマンデー」の二番底を形成しているに過ぎない、と私は見ている。以前、ここでも書いた通り、「○○ショック」と命名されるような大きな下落があったあとには、半年から1年半ぐらいの間に再び同規模の大きな下落が起こり、二番底を形成するものなのだ。

実際、今回も、昨年8月上旬の大暴落から8か月たったころに今回の下落が起こっている。ファンダメンタルズ的な解釈では、「トランプ関税」が原因ということになっているが、きっかけは何であれ、一番底から半年以上経過しているので、何らかのきっかけでいつ株価が再び暴落してもおかしくなかったのだ。株の特性としては、歴史上、何度も繰り返されているいつものパターンである。
昨年8月の大暴落時には、日本国内では、政治とカネの問題で政権の先行きに不透明感が漂い、アメリカでも「もしトラ」から「ほぼトラ」へと見方がシフトしつつあり、世界的な不安感が背景にあった。そしてそこから8か月がたち、国内では少数与党の石破政権誕生と迷走ぶりがつまびらかとなり、アメリカでも予想通りトランプ政権が誕生したとたん数々のサプライズ政策が発動された。これらにより、一番底を付けたときの不安が現実のものとなり、実体経済に影響を及ぼし始めた結果、今回の二番底が現れた、と考えられる。
そして、これもいつものパターンであるが、暴落した株価は、時間をかけて必ず前の高値を超えるのである。なぜなら、人類が進化し続けているから。これも以前の記事で書いた。

そもそも積立投資やNISAは、何十年も先の将来のための資金なのだから、1年や2年で含み損益が2割や3割変動しても、どうってことはない。どうせ今すぐ実現するわけではないバーチャルな数字であり、実際に売却する何十年か先には誤差の範疇の動きになっている。だから、含み損益などに一喜一憂するな! 株なんて安い時にコツコツ買って、買った後は買い値のことなど忘れてしまえ! そして何年かたって見たら、普通に浮いているものだ。
株が暴落している時は、普段は高くて買えないブランド品が2割引や3割引のバーゲンセールで売られていると思って買えばよい。そしてブランド品を買ったあとは、それが今、自分の買った値段より安く売られているからといってクヨクヨしたりせず、所有している満足感と、使っている時の喜びを感じればいいのだ。株で言えば、配当や株主優待で保有しているメリットを感じていればよいのだ。
今回も、自分が持っていたベアポジションが3日で5割ほど増えたから言うわけではないが、私はいつも株が下がるとウキウキする。保有している株が下がっている悔しさよりも、「狙っていた株が安く買えるチャンスだ!」とむしろワクワクしてくる。「どれを買おうかな~」と大きく下げたチャートを見ながら銘柄を選んでいる時が一番楽しい。まさにバーゲンでの買い物の心境だ。
安値で買い足しておけば、下がったものはいずれまた元の値段以上に戻り、その時には以前よりたくさんの株を持っているので、儲けがより多くなる、というのを何度も見てきているので。
だから娘よ、どうかここで株を嫌いになって、せっかく始めた投資の世界から退散しないで欲しい。そして、できることなら、こういう時こそ勇気をもって、逆に毎月の積立額を増やしてほしい。この記事でも読んで↓
