ちょうど1年ぶりに、私が勝手に兄貴と慕う「浜田省吾」のチャリティコンサートに行ってきた。(1年前の様子はコチラ↓)

浜省は1952年12月29日生まれなので現在72歳だ。相棒の町支寛二はさらに半年早い1952年5月5日生まれで同じく72歳。他のバンドメンバーも、キーボードの福田裕彦が67歳、サックスの古村敏比呂も67歳、ギターの長田進は66歳と、皆さん60代後半で、すでに孫がいる人もいる。
「おめでとうございま~す」の傘回し芸で一世を風靡した「海老一染之助・染太郎兄弟」が活躍していたのは60代前半だったから、ステージ上で演奏しているのはそれよりも高齢のバンドメンバーたちということだ。なのに、みんなとてもカッコいい!

60代前半の海老一兄弟

それより高齢の浜省バンド
浜省は、白のセーターに白いギター、そして黒のサングラスを挟んで、その上の頭は総白髪のロン毛で、全体が白でコーディネートされ、とてもカッコいい!おれも、いずれ総白髪になったらロン毛にしてみよう、と思った。
町支寛二は真冬でもTシャツ1枚でパワフルにギターを弾いているし、とても、うちの役員連中より一回り上の集団には見えず、みな若々しくエネルギッシュなのだ。
やはり「ライクワーク」を続けている人たちは、長年の「ライスワーク」でストレスにさらされて擦り減ったサラリーマンたちとは違い、いつまでも老けないのだろう。
今回のコンサートは、通常の「On The Road」ツアーではなく、チャリティコンサートということもあり、定番の「J.BOY」や「MONEY」などはなく、普段はやらないような静かでマイナー曲が多かった。
それでもアンコールを入れて3時間にわたるコンサートを、浜省をはじめとする「あらセブンティ」?のメンバーたちが力強く歌い、演奏する姿を見ているだけで、終始、自然と涙があふれてきた。
途中の休憩時間のロビーで、40代ぐらいの夫婦の会話が聞こえてきた。
旦那「やっぱりすごいよな、浜省は」
嫁 「私たち、負けてるよね・・・」
旦那「全然、負けてるよ!俺たちも頑張らないとな」
まさに、私を含めた観客の皆が感じていたことだろう。
私もいつもの浜省のコンサートではバラード以外ずっと立ちっぱなしで、浜省と一緒に全曲、絶叫する、というのがデフォルトである。しかし、今回は初めて最初から最後まで一度も立ち上がることなく、着席したままじっと兄貴の姿を目に焼き付けていた。
毎回、「これが兄貴に会える最後かもしれない」と思いつつ・・・