千葉県全ゴルフ場制覇への道(番外編)~千葉県のお気に入りコースベスト3~

ゴルフ

千葉県の現存する全ゴルフ場158コースをほぼ制覇した(153コース)私が、現時点で気に入っているコースを独断と偏見で3つ挙げてみた。もしかすると、未制覇の残り5コースの中に、これを上回るものが出てくるかもしれないが、可能性は低そうだ。それだけこの3コースは私の中でお気に入りだ。

1位 鳳琳カントリー倶楽部

2位 米原ゴルフ倶楽部

3位 カレドニアン・ゴルフクラブ

まさに私の独断と偏見なので、どういう観点から選んだかというと、コースの景観やクラブハウスを含めた設備の豪華さなどから「そのコースに行くと一日を優雅な気分で過ごせる」コースだ。ただ単に、高級コース、接待コースと言われるところとは違った独自のこだわりを持つコースでもある。

なので、コスパやゴルフコースとしての面白さ、といった観点とは別物である。もちろん、これらのコースが面白くないわけでは決してない。むしろ、米原などは、会員さん曰く、「後を引く」たいへん攻め甲斐があって飽きの来ない面白いコースだ。

詳細は今後、順番にご紹介していくが、まずはそれぞれの概要を。

たった一度のプレーが、とても好印象だった「カレドニアン・ゴルフクラブ」

真っ白なバンカーの砂が印象的なカレドニアン

まずは3位の「カレドニアン・ゴルフクラブ」は、まだゴルフを始めて半年ぐらいの十数年前に、仕事の接待で一度回っただけで、記憶に頼る部分も多い。まだ、ゴルフ場の何たるかもよく分からず、夢中でプレーをしていただけだが、それでも未だにその時のインパクトが強烈で、是非、また回ってみたいコースである。「次はどこでやりたいですか?」と聞いてもらえる時は、必ず「カレドニアンがいい!」と答えるのだが、なかなか実現していない。

真夏の炎天下に初心者が右に左に走り回りながらのプレーだったので、ハーフが終わるころには熱中症のような状態に陥り、グリーンの上でゼェゼェと肩で息をしながらパターを打っていたのを覚えている。そんな最悪の体験だったにもかかわらず、コースに対する印象はすこぶる良い。池の周辺の広大なバンカーには、貝殻の破片でできた?サラサラで真っ白な砂が敷き詰められ、遠目にも鮮やかであったのが鮮明に記憶に残っている。未だにあれ以上の砂が入ったバンカーには出会っていない。私の中では、最高のバンカーは、今でもカレドニアンである。

最多ラウンド数でも、まだ飽きない「米原ゴルフ倶楽部」

南欧風の美しいバブルの遺産?米原

逆に、2位の「米原ゴルフ倶楽部」は、私の全ゴルフプレー数327回のうち、16回(約5%)を占める最多ラウンドコースだ。2013年に、アクアラインから続く圏央道が「市原鶴舞IC」まで延伸し、米原はじめ近隣のゴルフ場へのアクセスが大幅に改善した。その機に、ゴルフ場側としても会員数の増加を企図して、会員予備軍として「年次会員」を募集していた。私もその当時、2年間「いなほ会員」という年次会員になり、ほぼ毎月のように通い、月例会にも参加していた。そして1度、優勝してしまったのだ!正式な会員でもないのに。

その後は、「千葉県全ゴルフ場制覇プロジェクト」が始まった?こともあり、結局、米原の会員にはならず、特定のゴルフ場ではなく色んなゴルフ場を回ることになったが、その後も、たまに無性に米原でプレーしたくなり、数年に一度は回っている。そして、毎回、苦戦させられ未だに飽きない。

そしてコースの面白さのほかに、私が米原を好む理由は、設備のゴージャス感だ。外観全体が白亜の外壁にオレンジ色の瓦屋根という南欧風で、内部の造りも豪華だ。今は韓国資本になってしまったが、ホスピタリティNo1との評価が高い「千葉夷隅ゴルフクラブ」と運営が共通していることもあり、良さは失われていない。

兵どもの夢のあと、バブル絶頂期に思いを馳せる「鳳琳カントリー倶楽部」

バブルの頃に行きたかった鳳琳

そして第1位は、何といっても「鳳琳」だろう。現在はあまり有名ではないが、かつては知る人ぞ知るバブルを象徴するような豪華なゴルフ場だったようだ。私は往時を知らないが、自民党時代の亀井静香氏がヘリコプターで乗り付けていた、という伝説も聞く。バブルの隆盛と崩壊という時代の流れに翻弄されながら、現在も何とかその余韻を残しており、バブル世代の私の嗜好にピッタリのゴルフ場である。できれば全盛期に一度行ってみたかった・・・

「めざしたのは、世界に誇れる日本独自のゴルフ場の姿」というコンセプト通り、「南欧風」の米原に対し、こちらは「純和風」だ。ゴルフ場全体が巨大な日本庭園というコンセプトで、植栽や配石に凝っている。赤坂迎賓館や伊勢神宮の茶室庭園を手掛けた日本庭園の巨匠「岩城亘太郎」氏の遺作と聞けば納得だ。

かつてはホテルも併設していたそうだが、今はその土台であった大きな石垣だけが残っている。ロッカールームが大理石のゴルフ場というのもここ以外で私は知らない。コースの中に大きな滝があり、かつては茶店で抹茶が点てられていたそうだ。小さな滝があるコースはいくつもあるが、ここの大滝ほどの規模のものは見たことがない。キャディ付きで回ると、滝の前でキャディさんが記念撮影をしてくれたりもする。

コロナ禍もあって経営が厳しくなったせいか、かつての面影が徐々に失われていくのが残念でならない。ぜひ経営が上向き、再びバブル臭を発してくれることを切に願う。

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