「ゴルフフェスタ千葉」に頼らず攻略! 完全制覇カウントダウン6の「ブリック&ウッドクラブ」は、秘密のベールに包まれた?不思議なゴルフ場だった

ゴルフ

なんとも不思議なゴルフ場だ。

「千葉県全ゴルフ場完全制覇プロジェクト」の「カウントダウン6」は、市原鶴舞ICで降りてアクアライン方面に少し戻り、高滝湖の近くにある「ブリック&ウッドクラブ(以下BWC)」だ。

名前に「ゴルフ」が入っていないことからも分かるように、ゴルフに限らず「ゴルフを核としたライフスタイル型のメンバーズクラブ」というコンセプトのようだ。実際に、ゴルフ場に隣接して住宅地(セカンドハウス用?)が分譲されており、ゴルフコースと住宅を一体とすることを目指しているそうだ。さらに最近、道路を挟んだ向かい側の地域「BLUE LEAF」にホテル等の宿泊施設もオープンしており、ちょっとした総合レジャーエリア?となりつつある。

ゴルフ場入口の看板も木製

ゴルフ場の向かいに宿泊施設がオープン

実はこのゴルフ場、もともとゴルフ場ガイドブックなどにも案内を掲載せず、会員募集もクチコミで展開し、ビジタープレーは平日でも会員同伴が原則、などクローズドな運営を貫いてきたことで知られていた。だから、当然のように「ゴルフフェスタ千葉」などには参加していない。しかし現在は、平日はビジターオンリーでもGORAなどで開放しているので、私もフェスタに頼らず攻略できたのだ。また最近では、『ゴルフサバイバル』(BS日テレ)の会場にもなってテレビにも出ていたので、少しずつ秘密のベール?を脱ぎ始めたのかもしれない。

ちなみに、BWCのホームページによると、

『ブリック&ウッドクラブは、メンバーによるメンバーのための古き良きカントリークラブの原点を追求し、好奇心満点のメンバーたちが手作り感覚で作り上げたゴルフクラブです。運営は、機能的で簡素なアメリカンスタイル。「ゴルフはスポーツなのだからそれで十分」。全てがドゥ・イット・ユアセルフ。』というのがコンセプトのようだ。

そして、この思想の背景にあるそもそもの生い立ちからユニークだ。これもホームページ等を要約すると、

『1994年、バブル崩壊が進み日本全体が暗黒に包まれていたころ、後のBWC創始者となる坂征郎氏ほか数人がアメリカから帰国した。そして、久しぶりに日本のゴルフクラブで再会した時に、アメリカと日本のゴルフ場には様々な違いがあることに話が及んだ。そして、アメリカンスタイルで運営する自分たちのクラブが欲しい、という話に広がり、今までにないような健全なゴルフクラブを仲間たちと手を携えて、自分たちで作ろうと考えた。欧米では当たり前だが、日本ではあリ得ないゴルフクラブ。それは、完成したゴルフクラブにただメンバーが参加するだけではなく、メンバーみんなが作り上げていくゴルフクラブだ。そしてそれから間もなくして、2000年にその夢は実現し、BWCがオープンした。破綻した中堅ゼネコンが開発許可寸前までこぎつけていたゴルフ場を引き受けたのだ。
ゴルフ場は完成後もクラブを維持していくために、メンバーの力が必要になる。クラブ運営のためのほとんどの仕事は、メンバー全員が話し合いをし、決定し、実行していく。そしてその力とは、権利と義務がセットとなった全員のボランティア活動だ。現在でも多くのメンバーがクラブ運営に関する何らかの委員会に属し、その代表の理事たちが月に1回会議を開き、クラブの運営を決めている。自分たちのゴルフ場作りの夢は叶い、そして今、新たな道を進み始めている。』

こういうコンセプトと経緯で運営されているゴルフ場を実際に訪れてみると・・・

名前の通り、レンガ(ブリック)と木(ウッド)で出来たクラブハウスからロッカーに至るまで、全て手作り感満載のアットホームな雰囲気だ。ロッカーはホントの木製で「手作りか?」と思うほど。トイレも風呂も木製。全体的にログハウス調で、ゴルフ場というよりキャンプ場の雰囲気に近いかも。スコアカード用の鉛筆も木製なのは初めて見たが、こんなところにもこだわりが感じられる。

レンガと木でできたクラブハウス

ログハウス調の受付

ロッカールームも全て木製

ロッカーは手作り感溢れる木製

練習場は60yが8打席のみだが、525円で打ち放題! クラブハウスの横にはテニスコートやプールがあり、総合的なカントリークラブ志向の一端がここにも窺える。

ドライビングレンジは60yだが打ち放題

クラブハウスの横にはテニスコートが

従業員はみなフレンドリーだ。そしてメンバー同士もとても仲がいいそうだ。大学生風の若者がYouTubeの撮影をするというので従業員と打ち合わせをしていたり、メンバーの作家先生?が従業員に「この前の本、どうだった?」と読後感想をきいていたり、とにかく人どうしの距離感が近い。

風呂場も木製

トイレも木製

湯船から外の景色が

基本はスループレーなので、皆さん、プレーが終わってから、カントリークラブ風のラウンジで集まって食事を摂るようだが、私は猛暑下でスループレーをやる根性がないので、無理を言って途中で昼食を挟ませてもらいました・・・  ランチは1,000円~1,500円程度で、ゴルフ場のランチとしてはとてもリーズナブル。ここの店員のオジサンもとても親切で、きゅうりのピクルス?をサービスしてくれた。

アットホームな雰囲気のラウンジ

担々麺もリーズナブル

不要なコストは抑えながら、しかしコースはきっちりメンテされており、ゴルフ重視の姿勢が窺える。グリーンは8.7フィートと速くはないが、デコボコは少なく、よく手入れされている。テレビの『ゴルフサバイバル』で見た時は、若い女子プロたちが難コースにとても苦労している印象だったが、実際に回ってみるとそれほどトリッキーでもなく、むしろ超打ち下ろしのショートホールがあったりして楽しかった。

コースはよく手入れされている

グリーン情報

グリーンは速くはないがキレイ

東屋?も手作り感

同じように、総合的なカントリークラブを志向している「東京クラシッククラブ」(⇒カウントダウン第4号は、遂にあの「東京クラシッククラブ」でゴルキャンが実現!全てにおいて別格だった(①ゴルフ編) – ベストヒルズ倶楽部 (best-hills.com))は、至れり尽くせりのフルサービスで、「自分は何もしなくていい」という全く逆の運営スタイルだが、それとはまた違った素朴さや暖かさがここにはあった。

クラブハウスの中もアットホームな雰囲気

クラブハウス内のショップ

営利目的というより、メンバーたちが自然の中で、ゴルフとアウトドアライフを楽しむために工夫をこらしながら作り上げ、自主運営している「体育会」のようなコミュニティの雰囲気が全体的によく現れていた。これまで数多く訪れた「接待ゴルフ場」とはまったく違う、初めての「ゴルフ場っぽくないゴルフ場」であったが、なんとも微笑ましくもあり、帰路の気分は清々しかった。

さて、残すは5つ! 次回、ついにカウントダウン5へ!(ゴルサバ風に)

 

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