株の売買タイミングが分からない時に参考になる方法がある。
例えば売却する場合、ド天井をピンポイントで売るのはまず不可能だ。仮に出来てもそれは出合い頭のマグレだ。そこで何回かに分けて時間を分散するしかない。それも自分の相場観を入れずに、各回、出来るだけ均等になるようにする方がよい。
そのためには、一定の間隔で(例えば3日ごととか、1週間ごととか)、各回毎の売却割合をその時々の残高の1/4、1/3、1/2、1/1にすると、結果的に最初の残高の1/4づつを4回に分けて売ることになるから分かりやすい。
例えばある銘柄を100万円保有していた場合、
1回目は、100万円の4分の1の25万円を売って、残りは75万円
2回目は、残りの75万円の3分の1の25万円を売って、残りは50万円
3回目は、残りの50万円の2分の1の25万円を売って、残りは25万円
4回目は、残りの25万円の1分の1の25万円を売って、残りは0円
私の場合は大体、タイミングが早い。だから最初にたくさん売ってしまわないように、最初に売りたくなった時には4分の1だけまずはソロリと売る。そこから更に上がれば次は残っている金額の3分の1を売る。これでトータル半分売ったことになる。(あえて数式で書くと、1/4+3/4×1/3=3/12+3/12=6/12=1/2)
次に売る時にさらに上がっていても、あるいは逆にピークを打って下がり始めていても、残っている金額の半分だけ売る。これでトータル4分の3売ったことになる。
それでもまだ当初の4分の1は残っているので、もし最後っ屁でまた高値を取りに行っても、その間、儲けが増えているので、早く降り過ぎてしまった後悔も緩和され、精神衛生上もよい。(最後の4分の1を売ってしまったら、その後の上昇を見るのは悔しいだけなので、値段を見ないようにするしかない)
逆に下がってしまっても4分の3は売って十分利益を確定しているので、最後の1回分の売値はあまり気にならない。
こうして「4⇒3⇒2⇒1」とカウントダウンしていくと均等に売れ、相場に振り回されることなく精神的に落ち着いていられる。
買いの場合も基本的には同じやり方で、全軍資金を4分の1ずつ4回に分けてやればよい。但し、買いの場合は最初の軍資金額がはっきりわかっているので、4分の1ずつ4回でなく、3分の1ずつ3回などでもよい。(軍資金が100万円なら、25万円ずつ4回、あるいは33万円ずつ3回、など)
迷った時の参考にでもしてください。