テレビの釣り番組を見ているとやたらとカタカナが出てくる。特にルアー系の若いアングラーが出てくる番組は、「意識高い系」の人が多いのか、あるいは単に「自意識強い系」なのか、カタカナのオンパレードでその傾向が強いように思う。
例えば単語で言うとこんな感じ。
ベイト =(大きな魚のエサになる)小魚
バイト =(魚がエサを)食う
チェイス =(魚がエサを)追う
キャスト =(ルアーなどの仕掛けを)投げる
バレる =(一度かかった魚に)逃げられる
ランディング=(網などの中に魚を)取り込む などなど・・・
文章にするとこんな感じの解説が多い。
「ベイトが多いのでキャストしてみたら、すぐ大物がチェイスしてきて、うまくバイトさせてランディングしようとしたがバレてしまった」
これを訳すと、
「エサになる小魚が多いので仕掛けを投げてみたら、すぐ大物がルアーを追いかけてきて、うまく食わせて取り込もうとしたが逃げられてしまった」
ということになる。
これがカッコいいと思うからやっているのだろうが、トーシロー(訳:釣りを始めたばかりの素人)の私にはよく分からない。カタカナで言うことで短く言えているのならまだ分かるが、「バイト」(3文字)より「食う」(2文字)、「チェイス」(4文字)より「追う」(2文字)の方が短いので、「アルバイト」を「バイト」というような短縮のためではないようだ。
それなら日常会話もこんな感じにしたらどう?
「うちの店のバイトのキャストが、商品のベントをバイトしたのがバレて、怒った店長にチェイスされて、最後はランディングされちゃったよ」
こちらも訳すと以下の通り。
「うちの店のアルバイトの店員が、商品の弁当を食ったのが見つかって、怒った店長に追っかけられて、最後は捕まったよ」
みんな普通に日本語でしゃべろうよ~