~思い通りにならないからハマるゴルフと、キャンプは通底するのかも?~
ゴルフはもともと貴族の遊びで、普段、何不自由なく何でも思い通りになる人たちが、それでは人生が退屈だから一つぐらい思い通りにならないことがあった方が楽しい、ということで広まったそうだ(諸説あり)。わざわざ砂場(バンカー)や池を作ったり、わざとデコボコの打ちにくいコースにしたり・・・
そういう意味で、日常と違う「不自由」を楽しむ、という現代のキャンプは、実はゴルフと本質は同じなのかもしれない。普段、ボタン一つで動く便利な電化製品に取り囲まれ不自由なく暮らしている現代人が、わざわざ電気もガスも水道もないところに出かけ(今は全部揃ってるキャンプ場もあるが・・・)、火打石で火をおこしてみたり、焚火で食事を作ったり暖をとったり、硬い地面の上に寝てみたりと、遥か昔のご先祖様と同じ生活をしてみて、わざわざ不便を楽しむ。普段味わえない不自由を楽しむ、というのはかつての貴族と同じ心境で、現在人にとって逆に最高の贅沢なのかもしれない。
なので、キャンプだけど電気もガスもベッドも全部ある!という「グランピング」なるものは、贅沢をしたいのかしたくないのか、益々何のためのキャンプなのか分からなくなる・・・
~SDGsの時代に焚き火は最高の贅沢!?~
キャンプのなかでも焚き火は特に贅沢ではないか?
暖をとるためでもなく、料理をするためでもなく、ただ純粋に踊る炎を眺めるためだけに薪をくべ続ける。SDGsの時代に二酸化炭素を吐き出しながら。
そのうち焚火まで環境団体の目の敵にされないよう祈るばかり・・・